北こぶし知床 ホテル&リゾート:UNEUNA/KAKUUNA
世界自然遺産、北海道知床半島にある老舗ホテルのサウナ室の改装。部屋の大きな窓から見えるのは、知床の大自然。連なる山々と雄大なオホーツク海に、すべるように飛ぶカモメと海原はるかを行き交う漁船や観光船。冬には海一面の流氷を望むことができます。
サウナ改修アドバイザーを務めているのは、ととのえ親方こと松尾大氏(TTNE代表)。「NARAプロジェクト」における3次元設計の実例である、木造休憩所〈わの休憩所〉を見た松尾氏が、アーティストリーへ製作依頼したのがきっかけ。2室の意匠設計から3Dモデリング、図面、製作まで行いました。
木の洞窟をイメージしたサウナ。3Dモデリングを元に、5軸CNCによるパネルの3D加工と連続する目地のうねりにより、空間全体を表現した。
ダイナミックな流氷をイメージしたサウナ。三角形の大きなパネルの組み合わせ。パネルの中の羽目板は、あえて木目方向を変えることで、シンプルながら、動きなある空間を表現した。
全面ヒノキで覆われ、木の香りと温もりを感じながら入ることができ、1年を通じて大きな窓から、四季折々の大自然が望める。冬には、日本で唯一の流氷の海が見渡せることができ、1日の中でも、日の出から夜の星空まで多様な情景が広がる。港を飛びゆくカモメたちとも目が合う。この2 つのサウナは、「五感を通じて、大自然と一体化できるサウナ」となっている。
<北こぶし知床ホテル&リゾート>施設概要
サウナ室は1日の中で入れ替え制。オフィシャル撮影タイムあり。
公式ウェブサイト
https://www.shiretoko.co.jp/
北こぶし知床ホテル&リゾート代表コメント
代表取締役社長 桑島 大介氏
サウナ室の改修工事を計画しておりましたが、ホテルのブランド力向上はもちろん、「より魅力的なサウナを造りたい」との個人的な思いからサウナのプロデュースを手がけるTTNEへ相談し、今回、アーティストリーさんとの出会いに結び付きました。
アーティストリーさんには、サウナ室に欠かせない木材加工を担当頂くことになったのですが、お話を頂いてから私自身愛知県に伺い、工場や製作物(「わ」の休憩所)を拝見し感動しました。その最新技術と職人による手仕事を駆使して仕上げられるサウナはどのようなものなのか、その興奮は裏切られることなく、この度、世界遺産級のサウナが知床に完成しました。
今回、アーティストリーの皆様とお仕事を共にできたことを、大変光栄に思います。
ととのえ親方コメント
TTNE代表 松尾 大氏
僕は世界中のサウナを見てきました。海外には日本にはないデザイン性の高いサウナがたくさんあります。ずっとそんな面白いサウナを日本で作りたいと夢見てきました。
僕の生まれ故郷でもある北海道の老舗ホテル北こぶしさんで、そんな夢のサウナの話が進みました。
しかし、誰も作れる会社を知らず、今回も実現は難しいのかと諦めかけていました。知人伝いで探していたところ、建築家 谷尻誠さんを通じて、アーティストリーの大西くんを紹介してもらいました。
ちょうど、クネクネした休憩所プロジェクトをしている最中で、見た瞬間「見つけた!!」と思いました。
若い彼らはデジタルを駆使し、打ち合わせから僕らを驚かせてくれました。まさにサウナ業界が求めていた技術です。完成したサウナに入った時は「最高」でしたね。これからのサウナ業界を盛り上げてくれるであろうアーティストリーさんと仕事でき、本当に楽しかったです。
家具から建築まで、木製品・部材の加工、承ります。
加工、設計、相談も受け付けています。ぜひお問い合わせください。