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【社員コラム】製造部 職人 天野紘太朗

~恐れず挑戦し、技術を自分の力に変えていく~

--- キャリアの出発点と入社のきっかけ

学生時代はインテリアを学んでいました。家具づくりに興味があり、地元の周辺で家具を手掛ける会社を探していたとき、「わの休憩所」というベンチを見つけて、「こんな家具を作ってみたい」と思ったのがきっかけでした。

その作品を通してアーティストリーを知り、実際に会社を調べる中で、身近に本格的なものづくりができる環境があることを知り、入社を決めました。

--- 初めての仕事で感じたこと

最初に関わったのは、高級時計ブランドの家具製作でした。入社したばかりで右も左も分からない状態でしたが、いきなり高級家具の製作に関わらせてもらい、「自分がこんな仕事をしていいのか」という嬉しさと怖さがありました。

初めから難易度の高い案件を任せてもらえたことで、家具ができるまでの流れや、職人の技術を間近で学ぶ貴重な機会になりました。

--- 印象に残る仕事と成果

一番印象に残っているのは「万博プロジェクト」です。打ち合わせから加工、塗装、現場での取り付けまで、すべての工程に関わりました。

初めて最初から最後まで携わることができ、規模の大きさに圧倒されながらも、やりきったことで大きな自信につながりました。入社してからは、家具に関する知識が格段に増えました。とくに「段取り」や「工程を考える力」がついたと感じています。

--- 業務内容とやりがい

現在は職人として、主にフラッシュ家具や造作物の製作を担当しています。自分で工程を考え、その通りに仕上がったときの達成感が大きなやりがいです。

道具の手入れをしている時間も好きなんです。地味な作業だけど、そこを丁寧にやることで仕事全体の精度が変わる大事な時間です

一方で、五軸オペレーターはより職人らしい空気があるなと感じています。それぞれが一つの物件を担当し、集中して取り組む。責任感のあるチームです。

--- 成長とこれからの挑戦

入社してからの一番の成長は、「家具に対する知識が増えたこと」と「社会人としての意識が変わったこと」。高校生から社会人になる過程で、報連相やコミュニケーションの取り方を学び、学生から職人へと意識が切り替わったことです。

今後挑戦したいのは5軸加工です。自分の将来のためにも、自分の強みにもなるから、今よりもまた何段階も成長できるんじゃないかなと思います。今は2Dのデータ入力や加工をやらせてもらっていますが、3D形状の案件はまだあまり携われていません。軽い加工ぐらいしかやったことがないので、データの入れ方とか刃物の使い方とか、本当に膨大な知識が必要になってくると思います。3次元であれば何でもいいですが、建築寄りのものや、カウンターのように人の手がいっぱい触れられるワクワクするものを作りたいです。

Q&A:学生へのメッセージ

Q:これからアーティストリーを目指す学生へメッセージをお願いします。

A:恐れず、自分のやってみたいという気持ちを大事にしてほしいです。最初から知識や技術がなくても、やりながら学べば身についていきます。自分には無理かもと思わず、一歩踏み出してみてください。恐れてもいい、でも挑戦だけは止めないでほしいです。」

--- 職場の雰囲気と仲間

工房はそれぞれの持ち場に分かれていますが、自分のいる工房は明るくて雰囲気がいい。何でも聞きやすい環境です。

--- プライベートと大切にしている時間

プライベートでは、自分がワクワクできる時間を大事にしています。最近カメラにハマっていて、まだまだ緑が多かったですが、紅葉を見に行って写真を撮りました。色や空気感をどう切り取るか考えるのが楽しくて、夢中になれます。平日は愛犬と散歩をしたり、一緒にくつろいだりする時間が日々の活力になっています。

まとめ

現場で学び、挑戦を続ける若手職人・天野さん。恐れず手を動かしながら、確かな技術を自分の力に変えていくその姿勢は、アーティストリーのものづくりを支える原動力となっています。

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