働 / Artistry team
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~根気と挑戦で、“考える職人”として成長を続ける~
学生時代はプロダクトデザインを専攻していました。大学では小型の切削機を扱うことはありましたが、本格的なオペレーションやCAMの経験はほとんどなく、2Dや3DのCADを触る程度でした。
アーティストリーを知ったきっかけは、大学の先生からの紹介でした。先生から「こういう会社がある」と聞いたことが出会いの始まりです。
入社を決めた理由は、ものが形になる過程をすぐ近くで見られる環境に惹かれたから。デザイン事務所や自動車部品系のCAD企業とは違い、実際のものづくりに直結する点に魅力を感じました。
入社当初はまだ会社に5軸CNCがなく、「機械と同期」でした。1年目の半年がたった頃に5軸加工機が導入され、そこから本格的にオペレーションを学び始めました。
「完全な初心者からのスタートでした。最初はシンプルな加工から始まり、徐々にできる範囲が広がっていくのが面白かったですね。」
自分が入力したデータ通りに、正確に形が仕上がっていく過程を見たときの感動は今でも忘れられないそうです。

印象に残っている仕事は「わの休憩所」や「英国アンティーク」、そして「万博のシェルター」など。どの案件にも思い入れがあります。
「絶対これ、と一つに絞るのは難しいです。それぞれの仕事に違った難しさや面白さがあって、全部が印象に残っています。」
やりがいを感じるのは、データから形が生まれ、それが評価される瞬間。「職人さんに感謝を伝えられたり、お客様に“よかった”と言ってもらえた時が一番嬉しい」と語ります。
「段取り力」がついたことを、自身の大きな成長として挙げます。もともとサッカーやラグビーなどチームスポーツをしていた経験から、“全体を見て動かす力”を仕事でも発揮できるようになったそうです。
「協力会社様との連携や工程管理など、周りを動かしながら全体をまとめる力がここ数年で一気に伸びたと思います。」
Q:会社の雰囲気はどうですか?
A:いろんな性格の人がいるけど、うまくまとまっているチーム。個性が強い分、面白い人も多いです。
プライベートでも先輩や後輩と食事やボウリングに行くことが多く、仕事以外の場でも自然と集まる仲の良さが魅力です。
部活の先輩後輩みたいな距離感で、いい関係性が築けていると思います。
やっぱり飲み会ですね(笑)。平日でも気づけば集まって飲んでいて、最終的には仕事の話になっていることが多いです。真面目なんですよ、みんな。話の終着点はいつもものづくりのことです。
入社して驚いたのは、人間関係の近さ。先輩後輩関係なく、距離が近くてフランク。入社当初は平日でも飲み会が多くてびっくりしました(笑)。
仕事面では大きなギャップはなく、やることをやる、というシンプルさが逆に心地よいです。


仕事終わり、ジムで筋トレすることが日課です。日々トレーニングで心と体を鍛えています。
週1回モーニングに行って、コーヒーと小倉トーストを食べるのが最近の楽しみです。
休みの日は映画を観たり、出かけることが多いです。
評価を見ずに、映画を観るのも好きですが、たまにやらかすことがあります笑


季節を楽しむイベントへ行ったり、出かけた先で美味しいものを食べるのが大好きです。蕎麦食べるだけのために長野に行ったり、海鮮丼食べるために港へも行ったりします!

「子どもが体を使って遊べるような“遊び場”を作ってみたい」福島さんが描く未来の挑戦は、子どもの運動能力や想像力を育てる場所づくりです。
最近は公園も減っていて、外で遊ぶ子が少ない。木を使ったアスレチックや遊具など、体を使って遊べる空間を自分たちの技術で形にできたら面白いと思っています。
大学時代にバランスボードと迷路を組み合わせた作品を作った経験が原点で遊びとものづくりの融合を次のテーマに掲げたいです。
Q:5軸オペレーターを目指す人に一言お願いします。
A:自分も最初は初心者からのスタートでした。なのでとにかく挑戦してみること。教わったことを吸収し、経験を積み重ねていく中で、自分なりの考える力が身につきます。
言われた通りに動くだけではなく、どう加工すればもっと良くなるかを、理屈をもとに考えられる、想像できる人が向いています。コツコツ続けられる人、探求心をもった人がオペレーターとして強いと思います。
根気強く学び続け、挑戦を恐れずに前へ進む福島さん。チームをまとめる段取り力と、子どもたちの未来を見据えた発想力は、アーティストリーの次世代を支える大きな力となっています。