本施設は「育てて食べる植物園」として、農や食にまつわる知識や技術や喜びや感動をともに味わいながら、
今この瞬間、ここを訪れてくれる、ひとりひとりの都市生活者の方々とともに、
過去と未来を繋ぐ、新たな都市生活の可能性という種を蒔いていけるような、
そんな農と食の地域拠点でありたいと思います。(施設公式HP園長コメントより)
奇跡のリトルシティ
「日本一小さい植物園」のアイデンティティを活かして設計をした。
植物を植える面積が足りないという改修前の植物園の問題を大地が盛り上がり大きな起伏をつくることで植物の表面積を増やした。
実現した空間はまるで渋谷の街中にある「ふしぎの国のアリス」のように人を巻き込む、没入させる参加型の小さな異世界を創った。(SUPPOSEDESIGNOFFICE公式HPより)
アーティストリーでは、TOKYO CORK PROJECT様のコルク材を3D加工し、内装空間から家具に至るまでの製作・現場据え付けを行いました。コルクという素材を3D加工し、大空間に用いるのは国内でも類がなく、初挑戦でした。設計の皆様が想い描いていたチャーミングな空間創りに、私たちの技術がお役に立てたのが嬉しかったです。
SUPPOSE DESIGN OFFICE担当者 コメント
Architectual staff 銭 嘉玥 氏
本案件は渋谷区の行政施設の改修案件であることから、養分を失った畑の廃土、老齢過熟の樹皮など、サステイナブルな意味合いを持つ建築素材を使うことを初期から検討していました。
コルク材で造形したいと思いつつ、3Dカッティング技術を持っている施工者が日本国内で極めて少なく、理想な形状を作れるパートナーを募集しても見当たりませんでした。
弊社代表の協力で、大西さんと繋がり、工法、形状の検討から、減額方法まで色々なご相談乗っていただき、いつもデジタルを用いて合理で実現性のある提案をしてくださいました。
アーティストリーさんがいらっしゃらなかったら実現できなかった案件です。出来上がったコルク製の「キノコちゃん」たちも、斬新で迫力があり、建築としての渋みもあり、遊具としての可愛さも感じれます。
我々のデザインはアーティストリーさんのおかげでより素敵な仕上がりになれた気がします。今後も別件で、ご一緒になれると嬉しいです。