制作実績
文化とトレンドが交差する名古屋・大須の地に佇む「KIWAMI SAUNA 大須」。築92年の元漆器問屋をリノベーションし、サウナ・水風呂・外気浴・飲食が複合する唯一無二の温浴施設として生まれ変わりました。多くの施設では見過ごされがちなサウナ室の天井において、屋久杉の温もりと3DX木工による立体的な造形が融合した新生サウナの設計・製作に携わりました。
施設のコンセプトは、“ととのう”のその先『きわまる』へ。オーナー・中島惇生(サウ兄)さんによる「KIWAMI SAUNA」ブランドの第2号店として、歴史ある古民家を舞台に、心の芯まで“ととのう”体験を追求した伝統と革新が調和するサウナが誕生しました。




クラファン実績:https://camp-fire.jp/projects/848174/view
施設全体には、油分を多く含んだ屋久杉地をふんだんに用いています。また、サウナ室内には、4段のタワー型ベンチを構え、ガラス窓を通じて長屋の中心に配置された日本庭園を眺めることができます。


天井は、蒸気の流れや時間の変化、視線の動きに呼応するように“波打つ”造形でデザインしんました。サウナを象徴するロウリュの滴りに呼応する波打つ表現が、1日の光の変化や座る位置から様々な表情がうかがえる「見上げるたびに息をのむ」サウナ空間を目指しました




屋久島地杉で構成されたサウナ空間には、サウナの本場フィンランドでも使われている木製マットを取りいれています。身体が直接触れるマットには、自然素材ならではの通気性とやわらかな心地よさが息づいています。デザイン面では、あぐらでもゆったり座れる大きめサイズにアレンジしました。


デザイナー 松崎太一
天井デザインを手がけるにあたり、築92年の古民家としての趣を尊重しつつ、現代のデジタル技術を取り入れていくことを意識しました。
長屋の中心に佇む庭園の絶景に包まれながら、サウナに入る人がふと見上げた天井で、木や光、空間の表情を五感で感じてもらえれば嬉しいです。
古き良き建物の風情と、弊社の3DX木工の造形が調和する空間を目指しています。
3D職人チーフ デザイナー 嶋村侃士
KIWAMI本店の受付カウンターの波模様が蒸気をイメージしていることを知り、
そこからインスピレーションを得て、波模様をデザインに取り入れました。
古民家の落ち着いた雰囲気と調和しつつ、唯一無二のサウナ室に仕上がったと思います。
株式会社REVIVE コメント
代表取締役 中島惇生 氏
今回、KIWAMI SAUNA大須のサウナ室において、天井のデザインから製作までをアーティストリー様にお願いしました。
一般的にサウナ室の中でも軽視されがちな天井。
そこにあえて投資するという決断ができたのは、アーティストリー様への信頼があったからこそです。
実際に完成した空間を目にして、「お願いしてよかった」と心から思っています。
サウナ内装はやはり木材が最も心地よく、その中でもアーティストリー様の持つ3D木工の高い技術力と、
独自性あるデザイン提案力はこれからのサウナ業界で益々必要とされると思います。
今回の天井は、サウナの価値をさらに高める象徴的な要素となり、依頼して本当に良かったと感じています。