制作実績
こまき楽の湯のサウナリニューアルにあたり、新サウナのデザイン提案から製作までを担当しました。こまき楽の湯は県営名古屋空港から車で数分という立地。露天風呂からは、頭上を優雅に飛ぶ飛行機を間近で眺められる、全国的にも珍しい天然温泉施設です。
新サウナのコンセプトは「飛行機」。
太陽の光を模した特殊照明、機窓を思わせる窓枠、シートをイメージしたベンチ、雲や蒸気を表現したヒーターガードや防熱板など…
細部に至るまで、飛行機らしさを追求したデザインを施しました。
飛行機サウナならではの体験
デザインだけでなく、臨場感を高める仕掛けも随所に取り入れています。
・オートロウリュ演出
30分に1度、機長やCA風のアナウンスが流れ、まるで離陸前の機内にいるような臨場感を演出。
・変化する「空の窓」
窓の照明は、朝から夕方にかけてゆっくりと空の色が移り変わり、利用する時間によって異なる“フライト気分”を味わえます。
3D職人チーフ デザイナー 嶋村侃士
飛行機のもつ曲線的なフォルムを空間にどう落とし込むか―「飛行機らしさ」とは何かを徹底的に追求しました。
単なるモチーフとして扱うのではなく、サウナという空間に“搭乗体験”そのものを取り込むことを意識しています。
仕上げにはサウナでは珍しい塗装仕上げを採用し、飛行機の無機質感と木材の温かみを融合。
特殊な照明や防熱板のデザインなど、新しい挑戦も多くありましたが、最終的に美しく納めることができました。
このサウナを通じて、訪れる人が“空の旅”のような非日常を感じてもらえたら嬉しいです。
株式会社ナカシロ楽の湯グループ コメント
温浴部 副部長 平山 貴英 氏
「飛行機のまち小牧から、いざテイクオフろ!」
私たち株式会社ナカシロ楽の湯グループは、創業以来「地域に根ざした銭湯づくり」を理念に掲げ、温浴を通じて人々の心と体を癒やす場を提供してまいりました。
ここ小牧市は、空港を有し「飛行機のまち」として全国に知られる地域です。私たちは、このまちの個性をもっと輝かせたい、銭湯という文化を通じて小牧市を盛り上げたい――そんな強い想いから、飛行機をテーマにした“飛行機サウナ”を立ち上げました。
その実現に欠かせなかったのが、アーティストリー様の技術とデザイン力です。航空機を思わせる造形や光の演出は、ただのサウナを超え、小牧ならではの唯一無二の体験空間を生み出しました。
「銭湯×飛行機」というかつてない挑戦を通じて、小牧市を訪れる方々に新しい驚きと楽しさをお届けし、地域の誇りとなるような場を育てていきたい。
小牧市を、そして銭湯を、もっと元気に。
飛行機サウナは、私たちの“地域を温める”挑戦の象徴です。