制作実績
木育トラック「manaviba」は3つの支援(親子、観光、災害時)を備えた移動インフラとして開発されました。木の多様性発信&親子サポートステーションであり、木に関わる人々のプラットホームとして、さまざまな可能性と設備を兼ね備えた移動式の学び場トラックです。
アーティストリーがデザイン設計、造作の製作、ボデーへの取付を行いました。
あえて異なる素材や樹種を使用したことで様々な木々の表情を体験できます。
限られた空間の中での収納スペースや授乳室などの機能性、安全性、空間としての豊かさを追求したデザインとなっております。
3Dモデル(Rhinoceros)で何度も検証と調整を繰り返し、ボデーの窓やドアの位置などのずれもなく、職人技術とデジタルが融合したアーティストリーらしい作品の一つになりました。
応募総数366点の中から「ソーシャルデザイン部門 優秀賞 林野庁長官賞」を受賞しました。また、本プロジェクトはウッドデザイン協会で交流のあった方々と連携して形となったプロジェクトでもあります。
デザイナー 三好 將斗
トラックの内装を手掛けることは私にとってもアーティストリーとしても初めての挑戦でした。
トラックの内装という限られた空間の中に収納や授乳室などの機能を持たせつつ、
面白いワクワクさせる空間をどう作り出すかのバランスが本当に難しかったです。
授乳室は閉鎖的にならないように上部を開放するなど細かなこだわりが随所にあります。
そんな木育トラックは子供から大人まで楽しめる作品になったと思います。
有限会社一場木工所 コメント
代表取締役 一場 未帆氏
木育トラックの内装木質化できる会社を探しているとき、日本ウッドデザイン協会でアーティストリー大西さんと出会い、「北こぶしのサウナのような内装にしたい」と熱望し、依頼しました。
担当のデザイナーの三好君は、私の「安全性とデザイン性を兼ね備えつつ、木の良さを活かした木質空間にしたい」というへのこだわりに対し、多くの時間をヒアリングやミーティングに費やしてくれ、根気強く設計と意匠デザインに落とし込んでいただきました。さらに製作段階での課題にも一緒にたくさん悩んで試行錯誤しながら、実直に取り組んでいただきました。
家具と内装の融合、そして木目の連続性を活かしたデザイン。まさに希望通りのデザインが完成し、その取り組みとデザインが評価され、木育トラックはウッドデザイン賞2024林野庁長官賞を受賞することができました。
アーティストリーさんにご依頼して本当に良かったです!単に依頼主と受託会社という関係ではなく、プロジェクトチームとして連携できたこととても光栄です。今後も継続的な連携よろしくお願いいたします