制作実績

痕が導くかたち

栗の木を使ったハイバックチェアである。栗材は虫に食べられやすく、それが原因で未利用になっている材がある。それらをスキャンし、虫に食べられたり、節・欠けが生じているところを手がかりに、ボクセル状に削りとることで、広葉樹の持つ曲線(自然)とデジタル(人工)を掛け合わせた形を生み出した。(VERCE公式HPより引用)

アーティストリーは栗の木のスキャンから製造までを行いました。
5軸CNCで概形を加工し、機械で処理できない入隅は職人の手で丁寧に仕上げました。

VERCE コメント

安藤寿孝氏+塩月卓也氏

私たちは、捨てられた木材や未利用材を扱うとき、単に再利用自体を目的とするのではなく、素材がもともと備えていた形や意味をもう一度すくい上げることを大切にしています。素材に潜む偶然の形や、そこに刻まれた時間の痕跡を手がかりに、静かに佇む存在としての美しさを探しています。本作は「痕が導く形」として構想した栗材のハイバックチェアです。虫食い跡や節、欠けを理由に使われてこなかった栗材をスキャンし、それらの痕を起点にボクセル状に削り出すことで、広葉樹が本来もつ有機的な曲線とデジタル加工による人工的な形を掛け合わせた形を生み出しました。機械による加工と人の手による仕上げ。どちらか一方に委ねるのではなく、その往復のなかに、ものづくりの新しい可能性があると考えています

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