コラム

継 / After story

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東三河県庁木質化(プロジェクトの概要)3/3

東三河総合庁舎のエントランスに足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、重厚な丸太が空中に浮かんでいるかのような不思議な光景です。木のぬくもりと最新技術が融合したその空間は、訪れる人々を圧倒する迫力を持っています。このプロジェクトを手がけた設計の嶋村さんに、その舞台裏を詳しくお聞きしました。

【継】人と森と技術を未来へつなぐ

――完成したモニュメントを初めて見たとき、どんな気持ちになりましたか?

パース通りのものが本当に目の前に立ち上がっていて、まずは安心しました。それと同時に、木目や素材の表情はパース以上に迫力があって、木の力を改めて感じましたね。県の担当者の方からは「構造計算で本当に持つと思わなかった」と言われましたが(笑)、強度試験にもしっかり合格して、安全に設置できました。

――来場者の反応で印象に残っているものはありますか?

モニュメントをくぐれるように設計しているんですが、実際にくぐって見上げた時の光の入り方や木の量感に驚く方が多いです。高さも大人が手を伸ばせば届く距離で、木に自然と触れてしまう。その触れる距離に木があるということが、今回の木質化の大きな狙いの一つでした。

――製作過程で、見えない工夫がたくさんあったと思います。それでも来場者は内部構造には触れられませんよね。

はい。そこはあえて見せない部分です。「どうなっているんだろう?」と想像してもらうのもこのモニュメントの楽しみ方の1つだと思います

――この経験は、今後の仕事にどう生きそうですか?

木を使った新しい表現や今までにない加工の手法は、毎回デザインするときに何かできないかなと模索しながらやっているので、今回はそれがうまくいった例だと思います。今後も挑戦を続けるっていう気持ちを持ちながらデザインしていきたいなと思います。

――最後に、このモニュメントをどんな風に活かしてほしいですか?

このモニュメントをきっかけに東三河の木材や森に興味を持ってもらえるだけでも、今回の狙いっていうのは達成できているのかなと思います。くぐって、触って、眺めて、五感で楽しんでもらえる作品になったと思います。

東三河の木が、技術とデザインによってここまで新しい形になることに驚きました。丸太の力強さを活かしながら、見えない構造まで丁寧につくられたこと、そして学生の伐採木まで使われていることに、地域と人と技術がつながるプロジェクトだと感じました。
初めての挑戦も多かった中で仕上げた経験は、これからのものづくりに確かな力として積み重なっていくのだと思います。

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